3Dプリンターを活用して室生寺五重塔の特製イヤリング(高さ55mm)

東京都にお住まいのS様より封書でご依頼頂きました。
下記の画像にあるように室生寺の五重塔のイヤリングを製作してもらいたいという内容でした。

いろいろモノづくりにチャレンジしてきましたが、今回は難解なご要望だなと当惑しておりましたが、 まずは製造方法のリサーチに取り組みました。

当初は手彫り彫刻での製作方法を検討しましたが、 こんな小さなものは絶対彫れないと判明し手彫り製作は断念しました。
やはりこの案件の製作は無理かなとあきらめかけていた時に ふと思いついたのが今話題の「3Dプリンター」の活用です!

データを作成すれば自由なサイズに縮小できるはず!と
方法が決まれば見積もり→承認、ご発注→データ作成と進んで行きました。

 

下記が主な製造プロセスです。

イメージ写真より3Dデータ作成

サイズ決定 当初60mm→50mm→間の55mmに決定しました。

最新式3Dプリンターにて原型作成。
2ケ必要なので原型を元にシリコン型を作成
成形品のカドなどを丸める修正(ケガ予防のため)

真空メッキを試みるがイメージ合わず…。

また、相輪(アンテナ)部をに強度を持たせる為「3Φの金属棒を加工」
3Φ丸棒に0.9Φの穴を開け、丸カン、イヤリング部品取り付け
金色にて再塗装。

ケース作成プロセス (台座の作成)
台座切抜き~サテン生地貼り~固定
五重塔をケース内で固定するため
相輪部キューブにザグリ穴

ついに、五重塔完成!
完成品発送
すべて大阪府内にて製造いたしました。